アーユルヴェーダスクール・サトヴィック

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薬用オイル至上主義? VS ゴマ油 日本の中のアーユルヴェーダ(1)

ゴマ油

佐藤真紀子

アーユルヴェーダの薬用オイル(シッダタイラ)には素晴しい効果がある。だが、現在、日本のアーユルヴェーダサロンの多くは、入手が難しいため、食用の太白ゴマ油でのマッサージを行っている。インドでの治療を多く見てきた私にとっては、薬用オイルを使えばもっと効果が上がるのに、もったいない...そんな気持ちが強かった。

だが、ゴマ油では何の効果もないか?といえば、そうではない。ゴマ油でも様々な効果はのぞめるし、むしろ薬用オイルよりもゴマ油の方がよい場合もある。

昨年友人が肺腺癌にかかった。末期のために呼吸困難が続いた。オイルで胸をマッサージして少し発汗させると、肺をしめつけている粘液がゆるんで呼吸がラクになる。入院先の病院のベッドではホットタオルによる発汗しか出来なかったが、彼女の体力には、その程度でちょうどよかった。入院していても治療の方法がない彼女は、喜んでマッサージをのぞむようになった。

コッタムチュカディタイラか?…バラータイラか?一般的なナラヤンタイラか?とドクターに聞くと、彼は簡単に、「ゴマ油」と、こたえた

佐藤真紀子

そんな時に、どんなオイルを使えばいいだろうか?カパを取り除くコッタムチュカディタイラか?もっと熱い性質のオイルか?それとも、痩せてしまった体と体力を補うためにバラータイラか?一般的なナラヤンタイラか?オイルのリストを持ってアーユルヴェーダのドクターにたずねると、彼は簡単に、「ゴマ油」と、こたえた。

「え?シンプルなゴマ油...ですか?」

「そうだ。」

「でも....こういう重篤な病の時こそ、薬効の高い薬用オイルではないんですか?」

「いや、患部は肺だ。カパの場所にカパの病だ。シータグナ(冷性)は禁物だ。だから、温かい性質で、ヴァータとカパを一緒に下げるオイルがいいのだ。」

「それは何ですか?」

「ゴマ油だ。」

ゴマ油はヴァータとカパの両方を下げる効果がある

佐藤真紀子

確かにゴマ油はヴァータとカパの両方を下げる効果がある。だが、他にもそういう働きの薬草をいれたオイルはたくさんあるはずだ。カパとヴァータの両方を下げるのであれば、リューマチに効く薬用オイルなどは効果が会いそうだ。と、思ったのだが、リストにあったそれらのオイルの名前を見ても、ドクターが選んだのは「ゴマ油」だった。

アーユルヴェーダでは、水でさえも薬になる。シンプルなゴマ油でも、使い方次第で、どの薬用オイルもしのぐ効果が出せる場合もあるのだ。

また、実際にゴマ油だけで施術をしているサロンでも、それなりに、様々な効果が出ている。オイルを塗るだけでも、スニグダ(油性)グナによる効果はあるのだ。

ゴマ油やアーモンドオイルなどをお薦めしている

佐藤真紀子

オリーブオイルはどうでしょうか?

スクワラン(鮫油)はどうでしょうか?

ひまし油湿布をしているのですが?

ふつうのサラダオイルじゃだめですか?

などのご質問をいただくこともある。それぞれのオイルについての属性がきちんとわからないため、ハッキリとわかっているゴマ油やアーモンドオイルなどをお薦めしているが、それらのオイルでも、油性がある以上、ヴァータを下げるという効果はあるはずだ。何もしないよりはいいだろう。

金沢大学薬学部の和製アーユルヴェーダ

佐藤真紀子

アーユルヴェーダは、遠いインドの薬物を使ったからいいというわけではない。身近にある材料で、最大限の効果を引き出せればそれにこしたことはない。そのためには、五大元素や20のグナの属性に従って、よく観察することが必要になる。日本にある材料を活かす道もあるはずだ。

金沢大学薬学部では、そんな研究を行い、日本で手に入る薬物をつかって和製アーユルヴェーダを成功させた。そんなお話はまた明日....(つづく

佐藤真紀子

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