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痔の治療に和製アーユルヴェーダが大活躍!日本の中のアーユルヴェーダ(2)

アーユルヴェーダのイボ痔(痔核)の手術法…アルカリ製剤を塗り付けた糸

佐藤真紀子

痔はつらい。...と、聞く。(オホホホ...わたくしではなくてよ...^^;)特に、昔の手術法だと肛門括約筋まで傷つけてしまうことが多いため、締まりがなくなり、トイレが気になって外出がこわい...という人も多かったという。(私じゃないんです。あくまでも...)

だが、アーユルヴェーダの手術法は、そんな心配が無い上に、簡単だ。クシャーラスートラという、アルカリ製剤を塗り付けた糸を使う。たとえばイボ痔であれば、イボの部分の根元をこの糸で縛る。すると、アルカリによってイボ痔(痔核)の根元の肉が腐って自然にイボの部分を落とすことが出来るのだ。痔瘻のように肉に穴があいている場合にも、そこにこの糸を通しておくと、穴の部分がアルカリ剤によって腐り、何回か糸をかえるうちに、そのあとに新しい肉が出来てくっつくので、痔瘻がきれいに治ってしまう。

イボ痔(痔核)手術に必要な糸を日本で手に入る薬剤で作れないか?

佐藤真紀子

大きく切らなくてもすむ、その日に帰れる、など、患者への負担は少なく、いいことづくめなので、日本でも肛門科のお医者様達がこの手法を取り入れはじめた。現在2000例くらいの施術例がある。だが、問題はこの糸だ。インドから輸入したくても、アーユルヴェーダの医薬品は厚生省に認められていない。そこで、金沢大学薬学部の御影雅幸先生をはじめとする研究班が立ち上がった。この糸をなんとか、日本で手に入る薬剤で作れないか?という研究をはじめたのだ。

インドではこの糸に3つの薬剤を塗り付ける。スヌヒー(キリンカク)というサボテンのような薬草から出るベタベタした乳液、そこに、アパーマールガという薬草を燃やして精製した灰(アルカリ剤)と、傷を治して患部を殺菌する力のあるターメリックをまぜて糸に塗り付ける。

代用の薬草で同じような効果が出せる糸を作り上げた!

佐藤真紀子

だが、日本ではこの通りの薬剤は手に入らない。そこで、金沢大学ではこれら3つの薬草の役割をよく研究して、まずアパーマールガの代用としては、日本の原野に生えている、同じイノコヅチ科の薬草を使い、ベタベタするスヌヒーの代りには、いちじくの木から出る同じような白い乳液を使った。だが、これらとターメリックを混ぜても、少し刺激性が足りない。そこで、唐辛子を少し混ぜて、ほぼ同じような効果が出せる糸を作り上げたのだった。

手術のいらない痔の治療、クシャーラスートラ

佐藤真紀子

すばらしい!日本人はなんて素晴しいんだろう!と、思う。無ければ作ろう!というこの工夫。現在、金沢で作られた糸によって、全国の肛門科で少しづつ、この、手術のいらない痔の治療、クシャーラスートラが広められつつある。厚生省も、早くこういう技術を認めて医療に取り入れてくれたらよいのだが....。

日本にある薬草で、アーユルヴェーダする

佐藤真紀子

とにかく、インドのものが全てよいわけではなく、日本で手に入る薬草で出来ることも沢山あるはずだ。そのためには、アーユルヴェーダの基礎である五大元素や20の属性や、6つの味や3つのドーシャなどの基礎理論さえ学べば、あとは応用で答えは自然に出てくる。

薬草を布に包んで行うパトラピンダスヴェダのやりかたをインドで学んで来たある人は、施術の仕方は学んだのだが、どんな薬草を選べばよいのか?までは聞いてこなかった。材料はインドから取り寄せるつもりだったが、インドから生の葉っぱを輸入するわけにはいかないため、いまだにその技術を使えないでいた。だが、日本にある薬草でも、選び方さえ知っていれば使うことが出来るのだ。

私が勤めているクリニックでは、屋上に薬草園があり、パトラピンダのある日は、そこから草を摘み、野菜や雑草のように自生している草木にも薬効を見つけ、うまく組み合わせて使っている。薬用オイルも、何点かは、日本にいながら手に入る材料で自作している。マハーマンジスタタイラなどはアトピーの患者さんにも喜ばれ、蜜蝋をつかったマラハラは踵のひび割れをスムーズにしてくれる。

だが、オイルの自作には問題点もまた、あるのだ。 (つづく

佐藤真紀子

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