アーユルヴェーダスクール・サトヴィック

三本線マークをクリックするとナビメニュー(目次)が出てきます→→→

パンチャカルマ体験談4鈴木晶子(短期大学講師)

2015年3月3日から17日まで、ワゴリに滞在して2週間のパンチャカルマを受けた鈴木晶子さん(短期大学講師)の体験記です。

帰国後にいただいたメールには、「インドから帰ってきて、忙しいのですが、私はとても前向きです。初めて、自分の仕事が楽しい、やりがいがある、感謝している状態です。心のパンチャカルマは大きかったのかなと思います。」と、書かれていました。

長年、幼稚園の園長さんを勤めてきた方らしく、子供達にもわかるような平易な文章で、その体験を綴ってくださいました。 文中にも出てきますが、彼女は弊社ではなく、他のヨーガスクールの先生からワゴリでの体験談を聞いて、パンチャカルマを受けることにされたそうです。インドですので、いろいろ不便なこともあったと思いますが、その場で起きていることをすべて受け入れ、楽しんでいる様子が、いかにもヨーガを学ばれた方らしく爽やかです。ワゴリでは2015年中に新しいパンチャカルマ施設がOpenする予定です。そこではヨーガもあわせて学べるようになるそうですので、ご期待下さい。

パンチャカルマ感想文 鈴木晶子(短期大学講師)

インドの朝は独特な空気。ワゴリは朝が美しい。

インドの朝は独特な空気。ワゴリは朝が美しい。

インドに行く訳

2015年3月2日、私はインドへの旅に出発しました。正直、周りに止められました。インドは治安が悪い。日本人は狙われる。それでも何故インドに行きたいのかというと・・・

去年、ストレスが溜まって頭が煮詰まってしまい、好きな事を勉強しようと、ヨーガのアライアンスを取るべくスクールに通い始めました。 必修で、アーユルヴェーダの授業がありました。 アーユルヴェーダって、インドエステ的な? と思って、勉強が始まりました。そこで、すごい先生と出会ったのです。

アーユルヴェーダは、インド発祥の医療で、どうやら稀に奇跡が起こるらしいというのは、少しかじった人なら知っているかも知れませんが、(もちろん奇跡のような話は100%起こるわけではない!!)それが、きちんと現代の西洋医学にも繋がっているんだよ!という所まで教えてくれる先生。

と言うことで、何でも信じがちな私はインドでソレを体験する旅に出たのでした。

荷物は、リュック一つ。

病院に入院状態だから、服の必要はそんなにいらない。洗濯機だってあるという噂。

バックパッカーの友達が、旅を続けると、生活がどんどんシンプルになるって教えてくれて、いつもの旅行で持っていくアメニティーとか、意外と必要ないのかも。と、思ったら、コンパクトになりました。

プネ市はデカン高原の入り口
ムンバイから車で3~4時間

プネ市はデカン高原の入り口。 ムンバイから車で3~4時間

ワゴリでは牛車も現役

ワゴリでは牛車も現役

プネ市のワゴリ村に向かいます

デリーまで8.5時間→プネー空港まで2時間。

デリーで5時間、国内線を待ちました。

飛行機を降りてANAのお姉さん、出口まで付いてきてくれるのかと思ったら、いきなり周りは外国人だらけ。

トイレに入ったら、水の流し方が分からず、オロオロしたら、たまたまいた日本人が教えてくれました。

話を聞くと、ヨーガアシュラムに一ヶ月修行に行くという、素敵な鍼灸師さん!

インド事情を色々教えて頂き、お友達になったつもりでいます!

他にも日本人の、ヨーガアシュラム組がおり、この様な旅がヨーギーの中でポピュラーなんだなぁって知りました。

税関出たらデンジャラスと聞いていましたが、英語話せない私も、なんてことなくクリアできました。(飛行機の乗り換えをしたくて「エアプレーン チェンジ!!と言ったらインドの方、訳わからないって顔していたけど、見捨てないでくれた!)

国内線乗り換えで、金属探知機で引っかかったのは、なんとお腹の上のホッカイロ(笑)

エアーインディアを利用しましたが、インドは国内線でも機内食がつくのに驚きです。

それが、ベジタリアン用を頼んだのですが、美味しかった

さて、プネ空港に着いたら

あら。ここからもう、携帯の電波が微妙。

3階建ての病棟
婦人科の新生児室
や図書館、レントゲン室などもある。

3階建ての病棟  

婦人科の新生児室や図書館、レントゲン室などもある。

モスキートネットのついたベッド

モスキートネットのついたベッド

病院到着

空港に着いたら、病院のお迎えが来ておりました。ネット環境が期待出来ないから、翻訳出来ないしどうしようと、オロオロしておりました。私の英語さっぱり運転手に伝わりません。(後から知りましたが、医者、看護婦以外は、ヒンディー語、マラティ語しかわからないとのこと)

プネ市はインド第8の都市らしいのですが、舗装されてない道路、道端で焚き火、公道に多くの犬、時たま鶏がいて、びっくりです。

そして、運転が皆様とても乱暴!クラクション鳴らしまくるし、車古いからスプリング効いてないし、ボンネットもドアもない車が走っていたり、バイクは皆さんノーヘル。 日本人にはきっと走れない道路だと思います。

20分程で、ワゴリのアーユルヴェーダセンターに到着。

ぱっと見、ホーンテッドマンション。古い建物だけど、不潔な感じは無い。

私服を着ているお姉さんに迎え入れられました。私はAKIKO。あなたは?と聞くと「ドクター ニーハー」と名乗ります。(ドクターは白衣を着てなくて、完全私服。踊り子の様な服の方もいる)

病室は、大部屋で1日100ドル治療費込み。外国人料金でちょっと高め。

ベットはやっぱり固めだけど、眠れない程ではない。

アーユルヴェーダラトナ賞を受賞するサダナンダ先生(赤い帽子)

アーユルヴェーダラトナ賞を受賞するサダナンダ先生(赤い帽子)

パンジャビドレス、治療着
タオルなどが支給される

パンジャビドレス、治療着タオルなどが支給される

治療がはじまります

この病院はサダナンダ・サラデシュムク先生の病院です。この先生の治療は世界的に有名で最近インド政府が、インドの名医10選みたいなのを発表したそうなのですが、それに選ばれ、先生はとても忙しいそうな。

私は彼の息子のスクマール先生が日本に来た時に、健康相談をして頂き、二週間のパンチャカルマを勧められました。パンチャカルマとは、私の先生曰く、《大デトックス祭り》ということです。それが結構大胆で、吐いたり、下剤飲んだり、浣腸したり、ヒルに血を吸わせたりする治療なのです。これは、体力のある人しか出来ません。ちなみに、生理中も出来ませんので、旅の計画をする方はお気をつけください。

ワゴリに来ると、急に生理になるというパターンが少なくないそうです。

1日目 長い問診

これは、自分の、体の状態を聞かれるので英語力必要です。私は日本で仲介お願いした所で翻訳をしてもらいました。

1日目は、よく休むように言われて、一日中お喋りしておわり。

親切な日本人のお姉さまがいらして、ここの事を色々教えて頂きました。

敷地の中の薬草トゥルシー

敷地の中の薬草 トゥルシー

おそなえのバラは香りもよい

おそなえのバラは香りもよい

始めは体の毒素を浮かせている?

2~4日目は、午前中に温かいごま油(薬草入り)でのマッサージと箱の中に入れられてのスチームサウナ。その後、ミニ浣腸。

先生からの説明「明日から、午前中ギー(バターを精製したもの)を飲んで、あなたのウン◯が柔らかくなったら、薬草を飲んで吐く治療をします。」

とのこと。「ウン◯が柔らかくなるまで2~3日かかると思います。」と言われました。 吐く治療は、ヴァマナと言い、とても体力がいります。私の先生は4リットル飲んで5.2リットル吐き出しました。先生の師匠は11リットル飲んだらしい。

いよいよか!

と、思っていたら、3日目の午後、身体がやたら重く、頭痛で動けなくなり、吐いたりしたので、治療が延期になるとの報告。

私自身の解釈ですが(だって英語わからない)オイルを体に吸収しているから、体が重い。だから食欲もそんなになかった。断食すると、頭痛、吐き気があるって言うから、これはその症状なのかなと思いました。実際多くの患者さんが、そうなるそうです。

まあ、そんなのもドクター、看護婦さん、メイドさん、一同で心配してくれるし、薬くれるし、「薬は飲んだか?」ってしつこく聞かれるので、翌日には良くなりました。

デカン高原の自然は色鮮やか

デカン高原の自然は色鮮やか

窓にはこんなお客様が来ることもある。カワイイ声で鳴くヤモリ

窓にはこんなお客様が来ることもある。

カワイイ声で鳴くヤモリ

食事はこんな容器で保温箱にいれられて運ばれてくる

食事はこんな容器で保温箱にいれられて運ばれてくる

ヴァマナ(吐く治療)に向けて身体を準備していきます。

4~5日目は同じく、マッサージ、スチーム、ミニ浣腸 ちなみにミニ浣腸でも、ほとんど私はお通じがありませんでした。

だって、トイレの窓ガラス割れていて、トイレに入ると蚊がブンブン飛んでいるんだもん。(後から聞くと、通気のためにもともと窓にはガラスがなくて、動物が入り込まないように割れたガラスを枠にはめてあるとのこと。網戸をしてくれたらいいのに!) これは、もうすぐ新しい病棟が出来たら改善されるとのこと。でも、次に行くときには、日本の蚊取り線香をドクターへのお土産しようと思いました。

5日目は、明日毒素がたっぷり出るように工夫された、消化するのに重たい食べ物

昼→バナナヨーグルト

夜→ヨーグルトご飯 ノンシュガー

を食べます。

食事ですが、アーユルヴェーダで大切なのは消化なので、消化しやすいものを毎日食べます。基本ベジタリアン。

食事は、朝は軽いもの。ウプマ(セモリナ粉でできているらしい。)と、カックラ(ドンタコスみたいな薄いスナック)というものが多かったかな。

柔らかいものばかりだから、アーユルヴェーダ人の歯って弱くないのかなぁ。

ヨーグルト、バナナのような粘っこいものは、体の粘液を増やすとかで、実は鼻水出やすい人には良くないらしい。あと、お豆は、体にガスを貯めるんだそうですよ。

でも、今日はあえてそれを食べて毒素を集めて、明日一気に出そうという計画です。

ヨーグルトご飯は、美味しくなくてほぼ食べられず。普通食べられないでしょ。

薬草入りのミルク

薬草入りのミルク

カティバスティなどの時間をかける治療は病室で行うことも。

カティバスティなどの時間をかける治療は病室で行うことも。

ザ!ヴァマナ

朝、薬入りの牛乳飲みました。これはキツイ味。私には、薬の味がきつくてほぼ飲めず。 ちなみにここの牛乳は、病院で飼っている牛さんの牛乳で、朝夕出てくるチャイは最高です。 マッサージ→スチームで毒を浮かせてヴァマナ開始。

まず、王様席で座ります。

深緑色の液体が並々注がれたコップを持って、乾杯!の感じで保つように言われます。 10人程度のドクターが私を囲みお祈りの歌を歌います。

そして、一気に飲みます。

味は甘苦い。

体質によって、甘いのみの感覚の人が多いらしいけど、私は苦いが勝ってしまって、マズイ・・・急いで飲まないといけないらしく、頑張って二杯飲み、黒いネットリしたものを飲んで、吐き気を待ちます。

あ!と、思うと左のドクターが私の背中を叩き、右のドクターがミゾオチを押す。そんなのが、2~3回続きます。サポートだと言うのだけれども、まるで罰ゲームです。それから何度も吐いては飲みを繰り返します。

私の先生曰く「マーライオン状態」で吐くと、インドに来て以来の褒められ方をします。グーッド!とか言われて。

いつもは優しい仲良しの看護婦さんは、今日は無表情に、ひたすらヴァマナジュースをついでくれます・・・

最後に白湯を飲んでもゲーっと出る。

それでおしまい。

私は3リットル位しか飲めなかったみたいだけど、色んな方にグッドヴァマナ!と声をかけられる1日。偉い先生に、貴方は勝者だ!みたいな事も言われて、辛いながらも笑顔を作ります。ヴァマナ中に写真を撮るドクターもいて、作り笑い疲れをしました。(日本人だもの)

今日から3日間、スープしか飲んじゃダメよと言われて「えーーチャイは飲みたーい」というけど、笑顔でNo,と言われる。

やけに嬉しそうなインド人。

真剣にシローダーラーをするドクター達

真剣にシローダーラーをするドクター達

オヤツによく出るチャイとポップライス(消化によい)

オヤツによく出るチャイとポップライス(消化によい)

ヴァマナ後

もちろんデドックス後だから、体調不良

8~9~10日目はシローダーラー500mlのみ。

こちらのシローダーラーは短め。毎日するから?

前にいた患者さんは、量を多くするように注文したそうだけど、私は初めてなので全て方針に従ってみます。髪の毛生え際をチョロチョロオイル垂らしてから、ピンポイントで「とろ~ん」という感じです。

この期間、スープしか飲め無いのですが、このスープがなんとヴァマナジュースと同じ色。「同じ色だからやだー」と、若いドクターに言うと、お母さんのように、これは最高のスープだから・・・と、諭されます。

9日目に甘いもの飲みたい。目が回る。砂糖食べたいっていうけど、医療チーム連携でそれを阻止してくる。何故か笑顔。私の緊迫感が足りなかったのでしょうか。 とうとう、夢の中で何故かフルーツサンド作っていて、食べるところで目が覚めました。

翌朝、久々に甘いチャイのお恵みがあり、感動しながら飲みました。目が回っていたのも、気持ち悪かったのも綺麗に治りました。

10日目、本来この日までスープなのですが、偉い先生に、「私のアグニ(消化の火の神様)は燃えている。チャパティ(薄っぺらなパン)が食べたい」と言ったら、笑われて、「次に具合悪くなったら治療出来ないから無理しちゃダメよ。」と言われ、その日からおじやが支給されました(笑)

ちなみに、この偉いドクターは、掛け値なしに病院中のドクターから素晴らしい先生だといわれているのに、なぜか英語もたどたどしい私には子供をあやすような口調で、とても可愛がっていただきました。遠くから見ていると威厳があり、あまり気軽に話しかけちゃいけない空気があるのに(笑)

鼻にオイルをいれるナスヤ治療

鼻にオイルをいれるナスヤ治療

締めくくりはバスティ(浣腸)

ここからは、ラストスパートで浣腸祭りでした。11~13日目は、マッサージ→スチーム→シローダーラー→大きな浣腸。

午後に下半身のみマッサージ→スチーム→小さな浣腸。普段から花粉症なので寝る前にナスヤという鼻にオイルを入れる治療をしてくれます。私の場合は、目薬みたいな瓶に薬用ギー(バターを精製したもの)をいれて看護婦さんが鼻にポタポタ垂らしてくれます。 ちなみに、オイルマッサージは、熱くしたオイルを、ドボドボーっと体に垂らしてマッサージします。耳の中にも入れられコットンで栓をします。耳の油は脳の方に栄養を行かせるらしい。オイルで毒素を浮かせて、スチームで柔らかくして、穴から出す。というのが基本らしくて、私は絶対減らなかった背中の肉が少し減ったかなぁって思います。 シローダーラーは、おデコ周辺に暖かい油。ここは吸収しやすいゾーンだから、脳圧力加わるし、油を吸うので、終わった後に独特の頭の重さがあり、まっすぐ歩けませんでした(笑)

浣腸は、初めに小さいものをするのは、腸をオイルで潤わせ柔らかくするらしい。 その後に大きいので出す!

他の人は、ミルクキャラメルみたいなのを入れられたらしい。これは栄養補給らしいです。

まとめ

最終日は、マッサージ→スチーム→ミニ浣腸。

最後の方は、治療の影響なのか、皆様との写真を撮るだけで泣く日々。心が繊細。

治療で、固執性などの心の特徴なども流れる事があるそうで、結構な変化がありました。

ここの病院は、建て替えをしていて、もうすぐ完成らしいので、衛生環境は今より良くなると思います。ドクター曰く、料金変えず、お料理教室、ヨーガ教室もできるようにしたいって言っていたけど、実際はどうなることでしょう。

日本で、サダナンダ先生の脈診を受けることはお勧めします。いつ行くか、治療に何日必要か?これは大切。私の14日は短い方で、28日の人も結構います。四回パンチャカルマに来なさいって言われる人もいます。癌治療もやっています。

でも、こちらでも彼の脈診を受けながらの治療かというと、私の滞在期間でいうとそうではありませんでした。

センター長の先生が問診票、その人の状態を見て治療を決める。(ほぼ毎日教授回診みたいなものがあり、白い巨塔の時間と呼んでいました。)

それに納得出来なくて、不満な方もいらっしゃったと聞きました。でも、皆さんピカピカな顔で退院していた。

やっぱり治療って、信頼関係がないと難しいと思います。

そこで出会った日本人の患者さんに「あなたはどんな環境でも愛される人だね」といわれました。それが本当かは判らないけれど、私はドクターにもナース、お手伝いさん、患者さんにも、言葉が通じないのに愛情をかけてもらいました。そしたら、体だけではなく私のひねくれた性格までもが変わった気がします。

治療をするなら、前向きにしないと意味が無いので、納得できる所を自分で探して、自分で決断して受け入れるのが良いかと思います。

さて、長くなりましたがこれにておしまい。

私にとっては、頭が爆発しそうなくらい楽しい旅でした

フェイスブック

おすすめ情報

アーユルヴェーダセラピスト養成講座Level 1

アーユルヴェーダセラピスト養成講座Level 1

一生モノの技術を学ぶ。 本物の技術と理論を持つアーユルヴェーダセラピストを育てています。

アーユルヴェーダ入門初級基礎講座

アーユルヴェーダ入門初級基礎講座

▲ページトップへ