女性のためのアーユルヴェーダ

ウパデイヤヤ・カリンジェ・クリュシナ著 春秋社 1,900円

冷え性、便秘、肩凝り、生理不順など、女性が抱えがちな健康上の問題に対して、アーユルヴェーダでは何が原因と考え、どのように治療するのか?が詳しく書かれている。日本では入手できないアーユルヴェーダの薬剤などは使わず、ギーやスパイスなど入手可能な範囲での治療法に限っているので実用的だ。しかし、冒頭のトリドーシャの説明は薄いので、アーユルヴェーダを本書で初めて知る人にはやや難しいかもしれない。ドーシャ理論がわかっている人向け。

アーユルヴェーダ式育児学

V.B.アタヴァレー著 潮田妙子/クリュシナU.K.訳 春秋社 4,800円

妊娠から出産、育児に至るまでの全てを網羅した素晴らしい本。実用的でもあり、理論の勉強にもなる名著。専門的なので初級者には難しいが、巻末の索引や薬物一覧も使いやすく詳しい。育児中の人はもちろん、そうでない人であってもアーユルヴェーダの、子供への考え方を学ぶことは意味がある。

アーユルヴェーダの強壮学

クリシュナ・U・K著 H&I 1,800円

40代でも50代のように見える老けた人がおおい現代社会。食、睡眠、性生活といった日常のことからパンチャカルマのような治療法まで アーユルヴェーダの若返り法、老いない方法が書かれている本書は福音だ。

アーユルヴェーダで治すアトピー

ウパデイヤ・カリンジェ・クリュシナ/加藤幸雄 共著 出帆新社 2,000円

アーユルヴェーダ的に言えばアトピーは血液の汚れと消化力の弱さがひとつの原因。どのように治したらよいか?食べあわせの悪さや精神的な原因や霊的治療にまで言及している。ヨーガのポーズや食事のメニューもある。

なぜ人は病気になるのか

上馬場和夫著 出帆新社 3,800円

西洋医でありながら、アーユルヴェーダを研究しつづけてきた著者ならではの本。なぜ病気になるのか?ならないためにはどうしたらいいのか?という視点で、広範なアーユルヴェーダの知識をうまく編纂しており、成分分析などの近代科学的知見も加えてわかりやすく書かれている。

古代インド医学

P.クトムビア著 幡井勉 坂本守正 訳  出版科学総合研究所 6,500円
アーユルヴェーダの解剖学や外科学、発生学、眼科学などについて詳しく書いている日本語の本は少ない。スシュルタの和訳を除いてはおそらくこの本が唯一ではなかろうか?

生理学、病理学についても詳しく書かれており、上級者むけのテキストとして最適だが絶版されて久しく図書館で借りるしかない。再版が望まれる一冊である。

浄化療法とアーユルヴェーダマッサージ

アヴィナーシュ・レーレ スバーシュ・ラーナデアッバース・クターブ著 幡井勉監訳 牧野博子訳 たにぐち書店 3,000円

浄化療法パンチャカルマの方法について図説入りで細かく述べた専門書。各治療法についての研究論文の一覧もついている。乾鮮、リウマチ等の症状別の適用例やマッサージのテクニック解説もあり、セラピストの教科書にできる。

アーユルヴェーダマッサージ

ハリシュ・ジョハリ著 東原祐輔訳 フレグランスジャーナル社  3,000円

アーユルヴェーダや占星術などを伝統的に実践する家庭に生まれた著者は格闘技家として、マッサージを学ぶ。全身のマッサージの他にも、治療、乳幼児のベビーマッサージ、妊婦へのマッサージ、美容のためなどのテクニックを豊富なイラスト入りで解説している。

アーユルヴェーダマルマ療法

Dr,デイヴィッド・フローリー Dr,スバーシュ・ラナーデ Dr,アヴィナーシュ・レーレ 共著 Dr,上馬場和夫/西川真知子監訳 産調出版 2,800円

107の主要マルマの位置、特性、そして用法を明確に示し、マッサージ、アロマ、ハーブ、ヨーガなど、さまざまな方法でマルマをどう扱えばよいか、詳しく説明している。