まず、患者さんは問診を受けます。これをするのは、修士課程や博士課程の医学生達の仕事。もちろん全員アーユルヴェーダ医師の資格であるB.A.M.Sは取得しています。
他にも、西洋医学の医師達もこのプロジェクトに参加しています。化学療法の専門家や腫瘍学の研究者、放射線療法の大家が、ボンベイの大病院から駆けつけていました。
しかし患者さんは、まずこのプロジェクトのリーダーであるアーユルヴェーダ医、サダナンダ=サラデシュムク博士の診察を受けます。脈で体の中の細かな異変も見分ける能力のある名医である博士は、患者さんの状態によって、西洋医学の3人の医師のもとに患者さんを振り分けます。それぞれの西洋医学の医師は、アーユルヴェーダの医師達と協力して、診察に当たるのです。
この患者さん(写真真上で、サダナンダ博士が診察中)は21才の急性骨髄性白血病の大学生です。10代で発病し、寛解したと思ったら4度も再発を繰り返し、すっかりうなだれて、元気ない感じでやってきました。化学療法のために髪は抜け、肌には小さなぶつぶつした痕がありました。血小板が減ったために起きる現象なのだそうです。
アーユルヴェーダで癌(ガン、がん)と闘う!のシリーズ目次
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