このオイルはあまりに名前が長いので、それぞれの成分の頭文字をとってCBLと訳されますが、 チャンダン・バラ・ラクシャなどが入ったタイラ(ゴマ油)という意味です。

もしも、オイルをたった1本だけもって治療の旅に行きなさい、と言われたら、私が選ぶのはこのCBLオイルです。 このオイルはそれぞれの生薬の効き目によって、神経、筋肉、腱、皮膚、骨のすべてに効果があるので、万能とも言えるからです。おまけにチャンダン(白檀)のよい香りによって精神的に落ち着かせる効果もあります。

バラは筋肉神経を滋養し体力をつける

バラというのは薔薇のことではなく、Sida cordiforiaという植物で、筋肉や神経を滋養して体力をつけるのにとても効果があります。ですから赤ちゃんの成長を促すためのベビーマッサージによく使われます。CBLはその豪華版とも言えるものですから、ベビーマッサージに使えれば最高です。

ラクシャは神経や腱を修復する効果が高い

ラクシャというのは生薬ではなく、ラック貝殻虫が出す分泌物のことで、ムシコブのようなものです。これはインドの古典書マハーバーラタの中には、戦場での傷を治す薬として登場するくらいで、神経や腱を修復する効果が高いと言われています。グッグルとあわせたラクシャディグッグルという薬は骨を強化する骨粗鬆症の薬としても知られていますから、体の弱った高齢者のマッサージにも効果があります。