忍者のアーユルヴェーダ

忍者のスーパーパワーはヨーガの秘伝だった?

暗闇でも眼が見えて、視力は抜群。適地に侵入しても平常心で集中力を発揮する忍者。

どうしてこんな人間離れした技が使えたのか?という謎を、NHKの「偉人達の健康診断」という番組がとりあげていました。

まずは視力の謎。口伝で伝えられてきた訓練法は、ロウソクの火をみつめては、眼を閉じることを繰り返すというもの。

こ、これは!ヨーガの訓練法のひとつ、トラータカではないですか!

明暗交互に見ることで、虹彩の筋肉のトレーニングになるのだそうです。

 NHK「偉人達の健康診断」より

次に、敵地に侵入しても平常心で集中力を発揮するにはどうしたらいいのか?その鍵を握っているのは、呼吸でした。

息長(おきなが)と呼ばれる、ゆっくりとした細い息を出し入れする呼吸法をすると、脳の中のθ波とα波が同時に出る状態になり

リラックスと集中が同時に行われるのだそうです。これは、ヨーガやアーユルヴェーダですすめているプラーナヤーマ(調息法)そのもの。

 

忍者の非常食はアーユルヴェーダの処方薬?!

さらに、1日に2〜3粒食べるだけで一週間は飯もたべずに戦えるという兵糧丸は、アーユルヴェーダの丸薬そっくり。

中には5種類の生薬がいれられており、どれもアーユルヴェーダで使われているようなものばかりなのです。

蓮肉(リラックス)=カマラビージャ(蓮の実)

山薬(滋養強壮)=ヴィダリガンダ(やまいも)

桂心(健胃鎮痛)=トゥヴァック(シナモン)

朝鮮人参(疲労回復)…アシュワガンダが良く似た働きをします

ヨクイニン(血流をよくする)=ガヴェドゥカ(ハトムギ)

そして氷砂糖。この組み合わせは、戦場で戦うために、とてもよく考えられた処方です。

作家の伊藤武さんは、忍者はインドから来たのだという説を昔から主張していますが、私もその説に一票いれたくなりました。

洋の東西を問わず、真摯に眼の前にあるものを見つめ続けたら、インドでも、日本でも、同じ答えに行き着くのかもしれませんが、

南インドから来たアーユルヴェーダ医師の若い青年が忍者になっていくストーリーなんて想像するほうが、楽しいじゃないですか!

ボリウッドでそういう映画、作ってくれないですかね?(←アーミールカーン主役で!! 私もちょっと端役で!!^^←ちゃっかり