第15章以降の概要をこの講座を担当する加藤先生自ら作ってくださいました。加藤先生の詳しいご紹介
第15章「準備調達」の章(パンチャカルマ=浄化療法のすべて)
浄化療法は常に油剤法と発汗法の後におこなわれるので、ここで浄化療法のために必要なものが述べられる。知識があり経験が豊富な医者であれば治療可能な病気を恐れる必要はない。しかし、治療を処方する際に考慮しなければならない事象を完全に把握することは難しい。そのため、パンチャカルマ=浄化療法のために建てられる建築物の風水的な説明も含め、不測の事態にも対応できるよう準備調達するべきあらゆるものがリストされる。さらにパンチャカルマ=浄化療法の適切・適用過剰・適用不足、ドーシャ(病気)と、その合併症の徴候、浄化した人がおこなってはならないことと、その後の食事療法などパンチャカルマ=浄化療法に関する知識がすべて語られる。
第16章「巧みな医者」の章(医療者に必要な資質と知識)
前章で述べられたパンチャカルマ=浄化療法は、たいへん難しいものなので、本当に資格のある医者は誰なのか? そうでない医者による害、パンチャカルマ=浄化療法の適切・過少適用・過剰適用の徴候、ドーシャ過剰の徴候、浄化療法の利点、そして治療の間違いによって合併症がおこった人の回復手段、治療の論理的根拠と医者がそれをおこなう目的などが説明される。
第17章「頭にはどれほどの」の章(ドーシャなど基礎概念に関する重要な説明)
重要なマルマである頭と心臓の病気、ドーシャの量(増減)とその組み合わせ、身体構成要素(ダートゥ)・老廃物(マラ)の減少・オージャスの特徴と減少、糖尿病についてとそれによる吹き出物、ドーシャの様態と動き、季節の影響によるドーシャの増減、ドーシャの正常機能が賢者から、医者の知識のため、そしてまた生類の健康のために述べられる。
第18章「3つのショータ(腫脹)」の章(炎症性の腫れ物の原因と徴候と治療)
腫脹の種類と数、内因性と外因性の腫脹の一般的な原因と区別、そして一般的な治療理論、3つのドーシャそれぞれの悪化の原因とそれによる腫脹の徴候、治るものと治らないものの区別、病気の前駆症状としての腫れ物、病気を診断するための要点、病気の数は数え切れないのですべての病気に名前があるわけではないこと、ドーシャの正常・増大・減少の特徴。
第19章「8つの腹の病気」の章(8という縁起のよい数からはじまる病気の説明)
8つの腹の病気、8つの尿閉、7つの皮膚病、7つの膿疱、6つの下痢、6つの腹部膨満感、5つの腹部腫瘍、5つの脾臓病・・・このように病気の種類と数がリストアップされる。あらゆる内因性の病気はヴァータ、ピッタ、カパ以外の原因で起こることはない、ということ。さらに内因性の病気が外因性の病気の誘因となり、また外因性の病気も内因性の病気の誘因となる。そのため病気の原発と続発を正しく見分けたうえで治療にとりかかること。
第20章「病気についての大きな章」(ヴァータ、ピッタ、カパ、それぞれのドーシャに特異的な病気)
病気の分類、内因性の病気と外因性の病気の区別と3種の原因、さらにそれらが進行すると病気が複合してしまうこと。ヴァータ・ピッタ・カパそれぞれのドーシャが位置する(深く関係する)身体部位、各ドーシャの悪化によって起こる病気のリスト、各ドーシャの本性と悪化の徴候とその簡略な治療手段。治療に先立つ診断の知識が最重要であること。そのためにドーシャの座、病気などの数、各々の原因とその徴候、そして各ドーシャの不変のはたらきなどを理解する必要があること。知識のない医者が成功を収めてもそれは偶然に過ぎないということ。
2021年から続くこの講座。今年中にはチャラカサンヒター第1巻が終了する予定です。
第1章から11章までは チャラカサンヒターには何が書いてあるのか? 第12章から14章までは チャラカサンヒターには何が書いてあるのか?2 こちらをご覧いただければ各章がどのような内容なのか簡単な説明がお読みいただけます。
チャラカサンヒターは各章が独立した内容になっているので、気になる章だけご覧になることもできます。 〜3大医書チャラカサンヒター講座〜【章ごと録画視聴】
只今本講座は第24章【血液の法則の章】が進行中。頑張れば本講座に追いつくこともできますよ。本講座へのお申し込みはこちらへ