ラーマーヤナ
インドの神話ラーマーヤナは、なぜ2000年の時を経た今も、アジア各国で読み継がれているのでしょうか?
実は、この物語には、緻密に計算されたパズルのようなしかけによって、私たちの心の仕組みを解き明かす、インド哲学の深い叡智が隠されているからなのです。
作者である詩人のヴァールミキは、人間がもつ様々な心の働きや哲学的な概念を擬人化して、ひとりひとりの登場人物のキャラクターにしあげました。ですから、登場人物の名前と、それが表す意味を知ってからこの物語を読むと、全く別の角度からこの物語に秘められた深い智慧を知ることができます。物語の舞台となっている戦場は、実は私たちの心なのです。
今回のレクチャーでは、
インド哲学の教師であるムニンドラ パンタ先生に、登場人物の名前にひめられたひとつひとつの意味を解説していただきながら、なぜこの物語がそんなにも重要なのかということを解き明かしてもらいます。
また、今回は講演の前に、インドと日本の初の合作アニメ映画である「ラーマーヤナ / ラーマ王子伝説」を上映しますので、130分でしっかりと、物語のあらすじと登場人物を学ぶことができます。
巨額の予算と9年の歳月をかけて、ジブリ作品などにかかわった一流のアニメーターたちがつくりあげた美しい作品ですが、公開時にオウム真理教事件や、シャハルマスジット事件などが発生したために、インドでも日本でもほぼ未公開で終わった幻の名作が20年ぶりに上映されます。
ぜひこの機会に、ラーマーヤナとはなにか? なぜこんなにも何世紀にもわたって愛され続けているのか?を、美しいアニメと、登場人物の名前を解説していくわかりやすいレクチャーで学んでみませんか?
<<イベント詳細>>
日時: 4月14日(日)
12:30〜 開場(時間より前の入場はご遠慮ください)
13:00~15:15 映画上映「ラーマーヤナ / ラーマ王子伝説」(英語版 日本語字幕)
15:15~ ブレイク(インドの茶菓をお楽しみ下さい)
15:45~16:45 ムニンドラ パンタ先生による講座:
「登場人物の名から神話の智慧を読み解く」
参加費: 2,500円(税込、映画代込。当日お支払いください)
場所: 日比谷線入谷駅徒歩2分 (お申し込み後にお知らせします)
定員:50名(インターネットのフォームからお申込。1申込み1名のみ)
***お席に限りがありますので、キャンセルの場合は必ずお知らせください***
申込先:https://form.os7.biz/f/00ec596f/
講師: ムニンドラ・K・パンダ氏
インド出身。インド哲学を30年以上学び、インド、日本、ヨーロッパ各国にて講演。
上映作品:
『ラーマーヤナ/ラーマ王子伝説』(原題:Ramayana: The Legend of Prince Rama)
製作:1993年
製作国:インド=日本
監督:ラーム・モハン 佐々木皓一 酒向雄豪
制作:吉居憲治 S.S.オベロイ
制作プロデューサー:石黒育
原作:ヴァールミキ