保存版! ダートゥとスロータスの基礎知識(4)

—ダートゥの変換と 3つの代謝経路 —

ダートゥとスロータスについて、弊社の初級&中級コースでお話ししていることをサラリとまとめてご紹介して、ゴールデンウイークに行われるDr.スクマールのレクチャーに来られない方にもダートゥと、スロータスを学んでもらおう!というシリーズの第四弾です。

シリーズの一回目に書いたように、7つのダートウには、順番があります。順番暗記のコツをかきましたが、覚えていますか?

「♪ララ豆 アマッシュ」と、頭文字を並べて覚えてください。

ラサ→ラクタ→マンサ→メーダ→アスティ→マッジャ→シュクラ
(リンパ→血液→筋肉→脂肪→骨→骨髄→生殖組織)

つまり、食べたものが吸収されて、栄養液であるラサが作られ、そこから血液ができて、筋肉がつくられ、脂肪がつくられ、骨になり、脳や神経などの骨髄組織が生まれて、最後に生殖組織が出来るという順番でした。

この変換の仕方を クシーラ・ダディ ニヤーヤと呼びます。
「ミルクがヨーグルトに変わるのと同じ変換方法」という意味です。

ミルクにヨーグルトの種をいれると、発酵してすっかりとヨーグルトに変わります。それと同じように、血が肉になり、脂肪になって、骨になって…ダートゥの変換過程が進んでいくという表現です。

この方法では、ひとつのダートゥから、次のダートウに変換されるまでの時間は、その人の消化力によっても違いますが、最短1日から、6日くらいになります。

つまり、今日、生殖組織(シュクラダートゥ)によいものを食べても、7つめのシュクラダートゥに効果が出るのは、最短でも7日後、消化力が弱い場合には1ヶ月以上かかるということになってしまいます。

しかし、現実には、媚薬効果のある薬草などは、食べるとすぐに効果が出ます。7日も待たずして、最後の生殖組織に届いているということです。これは一体なぜなのでしょうか?

実は、食べたものが、ダートゥに変換されていく方法は、「ミルクからヨーグルト式」の他にも、全部で3種類もあるのです!

そのひとつは、カレ・カポータ ニヤーヤ「鳩が穀物をついばむ方法」と呼ばれます。

鳩が穀物の中から好きな豆だけを ついばむように、ラサに乗って流れてきた栄養の中から、各ダートゥが、自分に必要なものだけを とりこむという考え方です。

薬というのは、この方法で代謝されるために、すぐに効果が現れるんですね!

そしてもうひとつは、一番アーユルヴェーダの特徴があらわれている、「段々畑に水をひく方法」という代謝経路です。

次回はこの方法と、ダートゥの副産物についてお話しますね。

こうしたダートゥの基礎知識が、ぎゅっとコンパクトにつまったDr.スクマールのレクチャーは大阪と東京でおこなわれます。

4月28日 新大阪 ダートゥとスロータスの基礎知識
4月30日 渋谷  ダートゥとスロータスの基礎知識

5月 3日 表参道 アーユルヴェーダの消化器系 
         (アンナ ヴァハ スロータスについて)

5月 4日 表参道 アーユルヴェーダの呼吸器系
       (プラーナ ヴァハ スロータスについて)

5月 5日 表参道 アーユルヴェーダのリンパ血液皮膚循環器系                                     (ラサ&ラクタ ダートゥについて)

詳細とお申込はwww.satvik.jpでお願いしまーす!

*写真はヨーグルトの入った壺(dahi handi)を人間ピラミッドを作って獲得するジャンマアシュタミのお祭り。インド文化と乳製品は切っても切れない深い繋がりがありますね。wikiよりお借りしました〜