Dr.サダナンダ・サラデシュムク先生は、インドでは脈診の名医として知られています。普通のお医者さまと違うところは、マナサナディという脈に刻まれた心の情報も読み取る力があることです。ストレスやトラウマも脈から読み取り、なにが原因で今の症状がおきているのかを突き止めます。
2017年には、アーユルヴェーダ医師としてインド最高の栄誉である、ダヌワンタリ賞を受賞しました。
インドでは、彼が出す薬の量はとても少ないことでも知られています。何が原因でどのように病気になったのかを読む力が適確なので、総当たり的に多くの薬をださなくてもすむからです。
また、生活のアドヴァイスもとてもシンプル。ちょっとした散歩と呼吸法。頭にオイルを塗る。スパイスを使う、スープを飲む… こんなことで何が変わるのかと思うくらいですが、フォローアップをしてみると、彼のアドヴァイスを実践した人達はみな、その変化をしっかりと感じていました。
彼がこうした素晴らしい脈診の力を持つことができたのは、医師でもあり、聖者でもあった父、尊師 P.K.サラデシュムク マハラジの教えのおかげでした。(右写真)
10代以上続く伝統医の家系に生まれ、ヴェーダの古代科学を受け継ぐ修行を、父上のもとで、8才の頃から続けてきたのだそうです。
また、マハラシュトラ州で最初のアーユルヴェーダの博士号の取得者でもあるように、学識も深く、ムンバイ大学やプネ大学で学部長を歴任し、B.S.D.T.の大学では学長を務めていました。
その人柄はとても温かく、高潔なことでも知られています。そして生活もとてもシンプル。
これは、ムンバイの下町の図書館の裏にある、サダナンダ先生の診療所です。おどろくほど地味ですが、多くの政治家やボリウッドのスター達も訪れます。
でも、だれがきてもサダナンダ先生の態度は変わりません。
サダナンダ先生は映画を全く見ないので、誰もが知っているトップ女優に、診察の際に普通に名前と年齢を聞いたりして、みんなをハラハラさせたこともあるそうで…..。笑 どこかユーモラスな一面もお持ちです。
現在71才。あと何年日本に来てくださるかわかりませんが、私は先生がいる限り、心身のことについて、なにも心配はいらないと思えます。