—スロータスはいくつある?—
ダートゥとスロータスについて、弊社の初級&中級コースでお話ししていることをサラリとまとめてご紹介して、ゴールデンウイークに行われるDr.スクマールのレクチャーに来られない方にもダートゥと、スロータスを学んでもらおう!というシリーズの第六弾です。
いよいよスロータスについてのお話です!
経絡とスロータスって同じ?とか、スロータスって13って書いてある本もあるし、15って書いてある本も、16って教える人もいて、よくわからなーい!ってなことをよく耳にします。
スロータスとはそもそも何か?
体内で、「物や信号が運ばれる通路」のことです。
口から肛門まで繋がっている消化管や血管は管状の通路ですが、細胞の間をながれる間隙液のように、管の形をもたないものもあります。ちょうど、スポンジの上から水を含ませて、下に染み出ていく感じですね。
スロータスの「スル」という言葉は、「流れる」という意味なので
流れてさえいれば、それは管でなくてもスロータスなのです。
たとえば、ホルモンのように、特定のレセプターにだけ働きかけて、情報を伝えて指令を出すというものもあります。こういう働きもスロータスの一部ということになります。
では、何が流れているのか?
まず、生存に必須の、空気、水、食物が流れるスロータスがあります。これで3つ。
それから、7つのダートゥが流れているスロータスがあります。
さらに、便、尿、汗の老廃物が流れるスロータスが3つあります。
ここまでで、全部で13ですね。
さらに、女性の場合には、生理の経血や母乳など、男性にないものが分泌される経路がありますので、この2つを足して、スロータスは全部で15である、という考え方もあります。
さらに さらに、目には見えないけれども、心を運ぶ経路があるんじゃない?と、いう考え方もあって、この最後の1つを含めて、全部で16のスロータスがある、という考え方もあるわけです。
これらの経路が、詰まったり溢れたりせずに、サラサラと物や信号が流れている状態が健康といえます。
ですから、スロータスを詰まらせる原因を知って、それを避けるということが病気の予防にもなりますし、治療にもなります。いくら薬を出しても、それをスロータスが詰まっていると薬がきちんと運ばれないわけです。
たとえば、脳や神経などを含む骨髄組織(マッジャダートゥ)を運ぶスロータスに異常がおきると、めまいや関節の痛みや記憶力が悪くなります。丈夫なよい神経がつくられないから、めまいや痛みが出たり、脳の力が落ちてしまうわけですね。
では、なにが原因で詰まってしまうのか?といえば、ひとつは悪い食べ合わせです。アーユルヴェーダでは、牛乳と魚、牛乳と果物、牛乳と塩などを一緒にとってはいけないと言われています。(うなぎと梅干しには言及がありません。笑)おそらく、こういう組み合わせで食べた時にできるタンパク質が、脳神経系を邪魔する働きをするのでしょうね。
また、もうひとつの原因は骨の外傷です。事故やケガで骨折をしたという時には、用心深く骨髄を補う食事をしなければなりません。何がいいかはDr.スクマールに聞いてください。笑
お医者様ですので、どういう場合には、どういうことをすればいいのかをキッチリ話してくれると思います。
骨折の時にはニンニクと小麦がよいとか、骨髄のスープを食べればよいとかの簡単なことは私でも言えますが、もっとよく効く薬草などがあると思いますので、直接レクチャーで聞いてくださいね。
また、スロータスには、ムーラスターナと言って、身体の中の どの臓器と結びついて、コントロールされているか、という概念があります。4月7日までこのコラムを遡っていただけると、自己免疫疾患のレクチャーの話しで、そのことを書いてありますので、興味のある方はお読みになってみてください。
今回は総論的な「スロータスについての基礎知識」は、大阪と東京でしっかりおさえた上で、消化器系と、呼吸器系のふたつのスロータスについて、それぞれ4時間かけてしっかりとお伝えします!こんな具合です。
4月28日 新大阪 ダートゥとスロータスの基礎知識
4月30日 渋谷 ダートゥとスロータスの基礎知識
5月 3日 表参道 アーユルヴェーダの消化器系
(アンナ ヴァハ スロータスについて)
5月 4日 表参道 アーユルヴェーダの呼吸器系
(プラーナ ヴァハ スロータスについて)
5月 5日 表参道 アーユルヴェーダのリンパ血液皮膚循環器系 (ラサ&ラクタ ダートゥについて)
詳細とお申込はwww.satvik.jpでお願いしまーす!
表参道へいらっしゃっても、いらっしゃらなくても、
みなさまのゴールデンウイークが、輝く黄金週間になりますように!心からお祈りしています!