保存版! ダートゥとスロータスの基礎知識(1)

—人間をつくる7つの材料—

ダートゥとスロータスについて、弊社の初級&中級コースでお話ししていることを、ここにサラッと書いて、
Dr.スクマールのレクチャーに行くことができない!ってみなさんの溜飲をさげてもらおうというのが このシリーズの目的です。

だってね〜ここんところ、あちこちで文句を言われるのです。
「Dr.スクマールのダートゥのレクチャー行きたいのに、なんでゴールデンウイークにやるんですか!」って….^^;)
だからせめてものお詫びです。

もちろん、レクチャーの予習にもなりますので、レクチャーにいらっしゃるみなさんもご参照ください。レクチャーのお申込もまだまだ間に合います。

 

では早速、ダートゥってなーに?ということについて お話ししていきますね。

ダートゥっていうのは、身体を作っている「材料」のことです。 

たとえば、自動車を解体して材料別に並べてみましょう。

鉄   →車体、シャフト、バンパー
ゴム  →タイヤ、ブレーキパッド
銅   →配線
ガラス →窓、ミラー
布   →シート、ハンドルカバー

こんな具合にわけることができますね。

アーユルヴェーダでは、人間の身体も同じように、材料別にわけて考えるのです。この材料のことを「ダートゥ」と言います。ひらたく言えば、血や骨や肉などのことです。

西洋医学的には、「体組織」という呼び方をしますね。
血液組織、骨組織、皮膚組織、筋肉組織、脂肪組織…という具合です。

アーユルヴェーダでは、身体は7種類の材料「ダートゥ」=「体組織」によって作られている、と考えます。

たとえば、骨は骨組織から作られていますが、実は、歯や髪や爪なども同じ骨組織から作られると考えます。

だから、歯や爪がもろくなっている人がいたら、同じ材料から作られている骨もスカスカになっているかもしれません。

逆もまたしかりです。小魚や海草が骨にいいのであれば、それは歯や爪にもいいのか?—-Yes,! その通り!なのです。だって、同じ材料で出来ているわけですからね。

そして、西洋医学との一番の違いは、これらのダートゥは、作られる時に、順番がある、ということです。

では、7つのダートゥを順番にご紹介しましょう。

まず、食べたものが消化されて、腸で吸収されて、半透明な液体(乳糜)やリンパ液になります。これが最初のダートゥ=(ラサダートゥ)です。

それが血液組織(ラクタダートゥ)に変換されます。

そこから筋肉組織(マンサダートゥ)が作られます。
マンサという言葉は、英語のマッスルと同じ語源ですから覚えやすいですね。

それを材料に脂肪組織(メーダダートゥ)が作られます。
メーダはメタボとおぼえればいいですね。

骨組織(アスティ)は、その脂肪組織から作られます。
だから、運動しない人は、骨にならなかった脂肪が溜まって太ってしまい、骨があまり作られないので弱くなってしまいます。

こんな風に、ダートゥは、その前後のダートゥとの関係を考えることがとても大切なので、順番を覚えることが必須になります。(あとで、順番の覚え方のコツも書きますね。)

次に、骨組織から、骨の中を満たしている骨髄組織(マッジャ)が生まれます。

骨の中を満たしているものは、なんでもマッジャです。だから、トンコツを割って出て来るドロドロした骨髄もマッジャですし、頭蓋骨の中を満たしている脳みそも、眼窩の窪みを満たしている眼球も、椎骨の中に走っている神経も、みんなマッジャなのです。

最後に、これらの組織の精髄から、精子や卵子などの生殖組織(シュクラダートゥ)が作られます。

マスターベーションをしすぎて、ムダに精液を失ってしまうと、集中力や理解力にかける症状が出ることがあります。

それは、生殖組織であるシュクラダートゥを失いすぎるため、前のダートゥである骨髄組織をじゃんじゃん使って製造しないとまにあわなくなるために、脳や神経が材料不足で、お粗末になってしまうからです。

マスカキスギルト頭悪くなるぞ!という、昔の悪ガキどもが言われてきたことは、アーユルヴェーダ的には正しいということになります。(ゴホッ ちょっと品が悪くなりましたね。^^;)

とにかく、ひとつのダートゥがおかしい時には、その前や後ろのダートゥに異常があるということですから、ダートゥの順番をおぼえなくては、話しになりません。

つまり、この順番です。

ラサ→ラクタ→マンサ→メーダ→アスティ→マッジャ→シュクラ

え? 無理? そんな時はね、頭文字だけまず覚えるのです。

「♪ララ豆 アマッシュ」 とおぼえてしまいましょう。

リンパ→血液→筋肉→脂肪→骨→骨髄→生殖組織の順番です。

本当は、ラサとリンパは全く同じではないし、ラクタと血液も、厳密に言うとちょっと違います。でも、最初はザックリとこんな感じで覚えておけばOKです。

次回は、ラサダートゥを例に、ダートゥの増減の見分け方をお話しま〜す!

え?初級や中級コースの内容を こんなに詳しく話してもいいのかって? 

大丈夫! 授業では、もっと、もっと沢山の実例をいれながら実践的に話していきますので、ネタ切れにはなりません。笑 

Dr.スクマールのレクチャー
「ダートゥとスロータスの基礎知識」は、
新大阪では4月28日、
東京では 4月30日に渋谷で行います。

4時間かけて、きっちり一気に学べるチャンスですので、

是非、お見逃しなく!

さらに、もっと詳しく、一つ一つのダートゥやスロータスについてのレクチャーも行います。

5月3日 アーユルヴェーダの消化器系 アンナヴァハスロータスについて

5月4日 アーユルヴェーダの呼吸器系 プラーナヴァハスロータスについて

5月5日 アーユルヴェーダのリンパ、血液、皮膚、循環器系 ラサ&ラクタヴァハスロータス

詳細はwww.satvik.jpでごらんくださいませ!!

初級コースは5月と6月に4回コースで行います。

平日(金曜)コースと、土曜コースがありますので、ご興味のある方は www.satvik.jpへどうぞ!

 

*写真はアメリカのAyurvedaposter.comさんからお借りしました。このポスターは、サイトで買うことが出来ますよ!(注:この写真はサンプル用なので、わざと文字に間違いがありますが、アメリカから購入したものは間違いはありませんでした。)