連載開始!サダナンダ先生のコロナ対策セルフケアと解説

インド政府からダヌワンタリ賞を授与された名医、サダナンダ先生のコロナ対策をご紹介します!

インドは、今、感染者数が減ってきています。これは、アーユルヴェーダの煎じ薬を飲む人が増えてきたことによるものと言われており、モディ首相が、政府をあげて、国民にアーユルヴェーダのホームレメディを指導しています。(インドでは西洋医学以外の代替医療も認められています。↓)

Satvikでも昨年の4月にお伝えしたサダナンダ 先生のセルフケアの処方は、日本のコロナ患者さんにも効果がありました。高熱が上がったり下がったりが続き、ひどい咳、筋肉痛と関節痛、味覚障害など、典型的なコロナ症状が続いていた方が、サダナンダ 先生の勧めるハーブの煎じ液を飲んだところ、「体の中に染み渡る感覚があって、体が一気に楽になってきた」との感想で、何日か続けて飲まれました。

他のことはできなかったので、結局入院されて、現在はアビガンで治療中です。しかし、根治はできなくても、苦痛が軽減するだけでもいいですよね。

レモングラス

その方が飲まれた煎じ液は、トゥルシーと、レモングラスの葉に、すりおろした生姜を加えて、半量まで煮詰めれば出来上りという簡単なものです。

さらにその方は、これに庭で育てたグドゥチの葉と茎を加えたものを飲まれました。グドゥチは素晴らしい効果がある薬草で、日常飲み続けても良いくらい安全で、日本でも簡単に育てられるものです。

グドゥチ

飲みにくければ、黒砂糖を加えてもOKです。アーユルヴェーダは、そのひとが飲みやすいと感じることも大切と考えています。

トゥルシー やレモングラス、生姜はどれもハーブティーとしても売られているものですから、安全性が確認されているものです。

しかし、どんなに安全なものでもアレルギーを起こす人はいますので、これからご紹介するものを実践するのは自己責任でお願いします。

また、持病がある方はお医者様にご相談の上、お使いください。

このブログでは、今回はサダナンダ 先生の処方の全体をお伝えいたしますが、初めて読む方にはわかりにくいと思いますので、次回から7回にわたって解説記事をつけます。アーユルヴェーダが初めて、と言う方はそちらからお読みください。

また、紹介されている食事などは、見慣れない方もいると思いますので、©spicebee の中村智恵子さんのご協力によって、you tubeとインスタグラムのビデオにしました。

インスタグラムの動画。https://www.instagram.com/satvikayurveda/channel/?hl=ja

you tubeの動画https://youtube.com/playlist?list=PLQZwoifb6Ho8HXh_4k6MgUVsy0Us4byoc 

また、サダナンダ先生のコロナ対策のベースになっている健康法のビデオも、you tubeで公開いたします。

これは、いつも脈診健康相談のワークショプにおいでになった方向けのコンテンツとしてアップしていたものですが、どなたにもご覧いただけるようにしました。

10代続くアーユルヴェーダの伝統医、サラデシュムク家に伝わる健康法の実践の仕方です。https://www.youtube.com/watch?v=YL87Xk8tS20&t=85s

you tubeのチャンネル登録者数が1000を超えると、ライブ配信もできるのだそうで、皆様と色々楽しいことができそうです。なので、ぜひ、ご登録をよろしくお願い致します。

では、まずは処方をまとめてお伝えいたしますね。

サダナンダ 先生の対コロナ処方集

(1)白湯を飲む/ハーブ茶

 朝(起床時間)と夜(就寝時間)に、コップ1杯の沸騰した水/ぬるま湯を飲んでください。

 これにターメリック/ドライジンジャー/ブラックペッパー/シナモン/などの粉と、小さじ1杯のすりおろした生姜/5~6枚の新鮮なトゥルシーの葉を250mg~500mg加えるとなお良いです。

 また、すべてが揃わなくても、これらのスパイスの中のどれかを加えるだけでもよいです。作り方は、コップ2杯の水にこれらのスパイスを入れて、1杯の量に減るまで煎じつめたものを飲みます。

(2)煎じ薬を飲む

1日のうちいつでも 1日1回飲んでください

◎トゥルシーの葉=4~5枚(きちんと洗ったもの)

トゥルシー

◎親指大の先程度の大きさの生の生姜をすりおろしたもの

◎レモングラス=1本の茎を2~3枚に切ったものを半量になるまで煮詰めた煎じ液を飲む

(satvik註:ハーブ類は新鮮なものが無ければ乾燥させたものや粉を使ってください。)

(3)オススメの食事

◎食事から固形物を25%減らしましょう。

◎食べ物は軽く、新鮮な調理をして、きちんと定期的に食べる必要があります。

◎朝食には、以下のようなものが向いています。

・ウプマ(引き割り小麦=スージで作ったチャーハンのようなもの)

・ディルダ(米/ムング豆の粉/スージ/小麦粉などを材料にして作ったパンケーキ)

・ポーへー(米を炊いてから平たく潰して乾燥したもの。チャーハンのようにして食べる。)

・シーラー(引き割り小麦=スージをギーで炒めて砂糖を加えた甘い軽食)

・ウカド(米粉で作られたお粥)

・牛乳、バターミルク、野菜スープ(ビート、ニンジン、大根など)、ノンベジスープ、米粥、レンズ豆スープ(好ましくはムングダル、ウダッドダル、マスールダルなどを推奨します。)

・スープには、塩+ヒーングを加え、ギー+クミンシード+カレーリーフでテンパリングしてください。

・新鮮な野菜、新鮮な果物、米、ブラウンブレッド(トーストしたもの)、フルカ、チャパティなどの小麦粉で作ったパンなどを食べてください。

・ジョワールやバジュラなどの雑穀で作ったバックリーも勧めます。(satvik註:バックリーは厚みのあるチャパティのようなパン)

・チャツネ :カレーの葉、亜麻の実、おろしたてのココナッツ、ニンニク、コリアンダー、ミントの葉(緑の唐辛子と赤唐辛子の粉を加えずに)から作られたチャツネ。

・アムラ、ターメリック、甘いレモンのピクルスから作られたピクルス。 ◎ローストしたムングダル、米やラギなどを使ったパパド。

・牛乳を使った特別な飲み物 – 黒干しぶどう5~10粒+デイツ2粒+イチジク1粒を1/2カップのぬるま湯に2時間以上浸し、ミキサーなどでペースト状にすり潰してから、1カップの牛乳を加えて煮ます。この牛乳を飲むと抵抗力がアップします。

(4)避けるべきもの

●揚げ物、緑の唐辛子は避けてください。   

●発酵食品、時間の経った食事(残り物、保存食品など)は避けましょう。

●冷やした水や飲み物、冷たい牛乳、アイスクリーム、フルーツサラダ、生の豆腐、バナナ、キュウリのような過剰な粘液を作る食品を避けてください。

(5 )生活習慣の変化

◎早起き、早寝早起きを心がけましょう。

◎夜ふかしや昼寝(特に昼食後)をしないこと。

◎過剰に日光を浴びないこと(日焼けなど)

◎過剰にエアコン/扇風機/クーラーにあたらないこと、

◎ひどく疲れすぎてはいけない。

◎15分程度の軽い運動(ヨーガ、太陽礼拝、ストレッチ体操など)

◎できれば毎食後に、100歩くらいの散歩をすること。(シャタパウリ)

◎毎日15~20分間、ソフトなリラクゼーション音楽を聴く時間をもうけること

◎自宅で仕事をする時に、長時間1つの姿勢で座り続けるのは避け、家の中を少しうろうろしたり、ストレッチ運動などを行なってください。

◎良い本を読んだり、執筆したり、自分の趣味を楽しんでください ◎塩とターメリックパウダーをひとつまみ入れたぬるま湯でうがいをすると効果的です。

◎あなたの医者が勧めたにルーティンの薬をきちんと飲むこと。

 ◎積極的に現状に対処すること。

どれも、コロナとは関係なく、普通に健康になるためにも有益な習慣ばかりです。

次から少しづつ解説していきましょう!

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