連載6 サダナンダ先生のコロナ対策セルフケアと解説

サダナンダ 先生の対コロナ処方集(6)

(6)避けるべきもの

食事編の最後は、食べてはいけないものたちです。

これも、特にコロナ対策というよりも、いつも健康相談にお見えになる方にお伝えしているのと同じ内容です。

●避けるべき食べ物

* 揚げ物—消化に重いので、若者や体育会系の人など、強靭な消化力の持ち主しか楽しむことはできません。美味しいですけどね…。食べるなら少しにして、生姜や大根おろしなどの薬味やスパイスを忘れずにつけて下さい。それだけでも随分違います。

*緑の唐辛子—唐辛子は、ピリッさせる程度に使うのは構いませんが、激辛にするのはアグニのご機嫌を損ねます。ピッタが増えて頭痛や下痢の元になります。特に、インドでは緑の唐辛子をかじりながら食事をする人がいるので、それを戒めているのだと思います。

* 発酵食品、残り物、保存食品—残り物や保存食品がなぜ悪いのかは前項で書きましたが、発酵食品がなぜ悪いのかは、議論の分かれるところです。

インドの人と話していると、ヨーグルトやバターミルクを取らないと便秘をするという人が結構います。その人たちは自分に足りない乳酸菌などをヨーグルトから取り込んでいるんでしょうね。日本人にとっては、それが味噌や醤油だと思うので、調味料として普通にとる程度ならば、こうした発行食品をとっても構わないのではないかと思います。しかし、調味料であっても、摂りすぎると、体に余分な熱を溜め込むことになり、頭痛や鼻血などを引き起こすことがありますので、ピッタの方はご注意ください。

* 冷たいものを飲食するのも、避けるべき行為です。

冷やした水や飲み物、冷たい牛乳、アイスクリーム、フルーツサラダ、ヨーグルト、バナナ、キュウリ——これらはどれも、消化力を下げて、体の中に粘液を増やしてしまう性質があるため、普段のときでもカパ体質や、喘息などの人は避けた方が良いものばかりです。

これから暑くなっていく季節なので、ひんやりしたものが欲しくなりますが、そういう時は、麦茶のように、体から余分な熱を取り去るタイプの薬草を使った飲み物を、常温で飲むのが勧められます。(麦茶は立派なハーブティーです!)体温より低い温度のものは、出来るだけ飲食しない。それだけでも、アグニの力を保つことができ、免疫力の維持につながります。

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